最終更新日:2023.06.18実際の仕事

魅力的な運行管理者の仕事をご紹介します

監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗

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魅力的な運行管理者の仕事をご紹介します

運行管理者というのはどのような職種か

「運行管理者」というと、あまりピンとこない方が多いかと思いますが、タクシー・ハイヤー・バス・トラックなど、緑色のナンバーを付けた事業用自動車を使って事業を行う際に、必ず必要となる重要なお仕事です。

そういった事業用自動車の運行の安全を確保するために、設けられた国家資格となっています。交通事業に携わる会社
の中で、ある一定の台数以上の事業用自動車を保有している事業所ごとに、その台数によって一定の人数以上の運行管理者が選任されていなければなりません。
(トラック関連は、保有車両29両まで1名、以降30両ごとに1名追加。貸切バスなどは、保有車両29両まで1名、以降30両ごとに1名追加。路線バス、タクシーなどは、保有車両39両まで1名、以降40両ごとに1名追加が義務付けられています。)

原則として、この資格試験に合格しなければ運行管理者として働くことはできませんが、ある一定期間、事業用自動車の運行の安全の確保に関する実務経験がある方も運行管理者として仕事に就くことができます。

運行管理者になるには?

運行管理者になるには、2つの方法があります。

運行管理者試験に合格する

試験の内容としましては、

・貨物自動車運送事業法関係
・道路運送車両法関係
・道路交通法関係
・労働基準法関係
・その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力

以上が出題範囲です。

また、受験資格としては、
・試験日の前日において、事業用自動車又は特定第二種貨物利用運送事業者の事業用自動車(緑色のナンバーの車)の運行の管理に関し、1年以上の実務の経験を有する方。
・国土交通大臣が認定する講習実施機関において、平成7年4月1日以降の試験の種類に応じた基礎講習を修了した方。
となっています。

事業用自動車の運行の安全の確保に関する業務について

これから、バス、タクシー、トラックなど、それぞれの就こうとしている仕事に応じた運行管理者資格者証が必要になります。一般乗合旅客(路線バスなど)、一般貸切旅客(貸し切りバスなど)、一般乗用旅客(タクシーなど)、特定旅客(特定の介護施設利用者、工場従業員、学校、幼稚園などへの送迎バスなど、貨物(トラック全般)など細かく分かれ、それぞれの種類別の自動車運送事業(貨物軽自動車運送事業は除く)の事業用自動車の運行の管理の仕事に就き、5年以上の実務経験を有し、その間に運行管理に関する講習を5回以上受講していること等が必要になります。

運行の管理に関する講習として、自動車事故対策機構が行う基礎講習及び一般講習が認定されており、5回以上の講習のうち、少なくとも1回は基礎講習を受講している必要があります。

運行管理者の仕事内容

「運行管理者は事業用自動車の安全運行を管理するスペシャリスト」
 運行管理者は、道路運送法及び貨物自動車運送事業法に基づき、事業用自動車の運転者の乗務割の作成、休憩・睡眠施設の保守管理、運転者の指導監督、点呼による運転者の疲労・健康状態等の把握や安全運行の指示等、事業用自動車の運行の安全を確保するための業務を行います。

(1) 点呼によりドライバーの健康状態の把握安全な走行を確保するための具体的な指示

●健康面で異常はないか(顔色・表情・面談など)
●睡眠時間は十分取れているか(普段と比べて元気が無い等)
●アルコールが出勤時に残っていないか(アルコールチェッカー使用)
●健康面で異常はないか
●精神面で異常はないか

(2) ドライバーの勤務時間の適正な管理
 ●拘束時間内に適切な休憩が取れているか
 ●所定労働時間をオーバーしてないか

(3)ドライバーに対する指導監督
●車両の点検の指導。
●ドライブレコーダー・運転記録装置(タコチャート)を解析し、安全運行、接客態度の改善指導など

(4)国土交通省などへ重大事故報告
(5)事故時の対応
(6)運行時の危険個所・事故多発エリア等の調査
(7)乗務員(従業員)の売上・給与・勤怠などの労務管理

つまり、運行管理者は、常に「安全」に気を配り、乗務員や運行の状態の全般に気を使わなければならない仕事です。

運行管理者の将来性

運行管理者の業務は、事業用車両の安全運行の為の総合的管理がメインです。求人としては、タクシー会社、バス会社、トラックなどでの運送会社等があります。日々の配車業務から、運転手の勤怠管理等、事故時の対応、処理業務に至るまで幅広い管理業務全般となります。

また、夜間の運行に関しての管理指導も、より一層、厳しくなってきていますので、夜間の勤務も多く、24時間、運行管理者による対面点呼は絶対条件ですので、会社の勤務規定内によりますが、特殊時間勤務になることが多いようです。但し勤務体系は、事前に月間管理していますので、突発的な事故がないかぎりでは、規則的な休暇取得となります。
※特殊時間勤務とは、タクシーの場合、朝4時出勤の15時帰宅(8h勤務)など、会社により勤務ローテーションが異なりますので、入社事前にご相談ください。

運行管理者のお仕事は、専門知識が必要な上に、現場の業務として重要な仕事です。重大な事故を防ぐため、より一層のサービス提供を行う上で非常に重要なお仕事で、責任感の強い方でないと務まらないお仕事と言えるでしょう。最初は固定給ですが、将来的には、安全推進部門の責任者として任される統括運行管理者となると、待遇は500万円~700万円以上も得れる業務ですので、将来性のある仕事と言えるでしょう。

運行管理者のお仕事は、専門知識が必要な上に、現場の業務として重要な仕事

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