地方から東京へ出てきたタクシードライバーも大丈夫
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
タクシードライバーは、客が希望する目的地に連れていくのが仕事です。道路事情や正確な道を把握しておくことが求められますが、地方から出てきて土地勘の無い東京で働く場合でも心配は要りません。問題なく働ける理由を教えましょう。
東京のタクシー事情とは?
東京でタクシードライバーになるには、タクシー会社に就職するのが一般的で無難といえるでしょう。東京都内は観光客から買い物客、そしてビジネスマンなど日中でもさまざまな目的の客が利用する地域です。そのため、日勤で十分な休日を取った場合であっても、年収300万円から800万円という収入が見込めると言われています。もちろん会社によっても違いは見られますが、入社後半年程度で月収30万円以上可能というところもあり、地方と比較すると確かによい収入が得られるという印象はあります。
東京のタクシードライバーに必要なこと
タクシーは客を乗車させるまで目的や行き先を知ることはできないものです。急いでいる客を乗せた場合には、土地勘がないと確かに困る部分は出てくるかもしれません。しかし、東京でタクシードライバーになるには2種免許以外に「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」に合格することが必要です。これは「業務に関わる法令」と「地理試験」の2科目からなるもので、タクシードライバーに就けたときには、東京都内の地理が頭に入っていることになります。
道の覚え方は?こうして東京の地理に慣れよう
「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」に合格しても、初めて東京で客を乗せて目的地まで走行するのは緊張するかもしれません。経験を積んで慣れていく人がほとんどです。「地理試験」は正解率80%で合格になるため、かなり覚える必要があります。頭に入れるには、まず23区を中心とした東京の地名と位置関係を覚えていくことです。そこに主要道路を組み合わせていき、観光スポットや名所など主な場所を押さえていくと覚えやすくなります。実際にそうして合格点に届く人も多いようです。
土地勘がなくても東京でタクシードライバーはできる
どの地域でタクシードライバーをするにも、仕事として客を乗せるには始めは誰でも緊張するものです。しかし、東京の場合は交通量も多い上に渋滞しやすい場所が多いなど交通事情も他の地域と異なる部分があります。仕事で急いでいる人も多いので始めは慌ててしまうかもしれませんが、東京でタクシードライバーをするために必要な試験に合格できれば、その時点で安心感は得られます。実際に東京で走った経験が少なく土地勘がない人でも、必要な試験に合格することで十分都心の地理を把握して走ることは可能といえるでしょう。