タクシードライバーの面接時の転職理由について
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
面接を通して自社の業務に適している人物か、問題のない人柄であるかなど総合的に判断されます。その判断材料のひとつとして多い質問に転職理由があります。採用したいと思えるような適切な答えをあらかじめ用意しておきましょう。
そもそも面接で転職の理由を聞くねらいは?
面接で転職理由を聞くにはいくつかの目的がありますが、採用してよい人物かを見極めるのもそのひとつです。前の会社を妥当と思われる理由で辞めているかどうかはその判断材料になります。転職を考えたきっかけや前の会社の辞め方を聞くことで、トラブルを起しやすい人物ではないか、入社しても継続できる人物かを推測することはできます。中途で採用する側にとって、転職理由は前の会社の辞め方を知るだけでなく、なぜ自分の会社を選んだのかも気になる点です。
事前に印象のよい回答を考えておく
面接が決まったら、あらかじめ聞かれそうなことを予想して答えを用意しておきましょう。面接でよい感触を得るためにも、転職理由は慎重に考えておきたいものです。仮に前の会社を辞めた理由がなんらかのトラブルによるものであっても、面接で話すのは得策ではありません。客観的に見て疑問を感じるような内容でなければ心配しなくてもいいですが、実際の事情や理由に印象が悪いと感じたら好ましい理由を考えておくと面接の成功率も上がります。
面接で悪い印象を与えやすい回答とは
前職の退職理由が勤務時間などの不満である場合には「入社しても同様の理由ですぐに辞めないだろうか」という疑問を持たれやすくなります。残業や給料の不満なども、例え前の会社がブラックの場合でもふさわしい回答ではありません。同僚と合わなかった場合や客とのトラブルなどは、相手に非があるものでも「本人にも問題があるのでは?」という憶測をされてしまうリスクが伴います。タクシー運転手は客に接する職業なので、対外的な面でマイナスになる印象を与えないようにしましょう。
納得できる転職の理由を用意
理想的な転職の理由は、「だれが聞いても妥当と思えるもの」や、「納得しやすいもの」です。「辞めなければいけない事情であったか」「解決策が退職するしかなかったのか」というのは重要なポイントになります。また、タクシー業界を選んだ理由も同様のことがいいます。タクシー運転手は異業種からの転職も多い職業です。近年は、英会話が堪能なドライバーによるVIPへの送迎など接客以上の仕事というイメージを前面に出すところも増えています。印象のよい転職理由で、会社をプラスにしてくれる人物という印象を与えましょう。