東京のタクシードライバーとして覚えておきたい道
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
タクシードライバーの人はどれくらい道に詳しくないといけないのでしょうか。例えば、東京は道を知らないと簡単に迷ってしまいそうになるほど一方通行や裏道が多く、地元の人以外は知らない道も沢山あります。東京でタクシードライバーに応募しようと考えている場合には、現時点で道に詳しくなくても、経験から覚えていくという気持ちがあれば大丈夫です。
東京のタクシードライバーになるには
東京、大阪、神奈川でタクシードライバーになるためには地理試験に合格しなければなりません。東京のタクシードライバーになる人は東京で実施されている地理試験を受験します。試験内容は東京の主要幹線道路、主要施設、駅などの問題が計50問出題されます。試験は何度でも合格するまで受験可能です。合格するためには暗記力に頼ることが大切ですが、この地理試験を通じて東京で覚えておきたい最低限の主要幹線道路や地理の情報を学ぶことができます。「地理試験に合格するだろうか」「試験はなんとなく苦手」と不安になるかもしれませんが、考え方として、必要最低限の覚えておきたい東京の道を記憶することができますので、実際の仕事に役に立つと考えてみると、やる気が出るのではないでしょうか。
担当するエリアの主要施設や駅を覚える
東京の道路は混雑しがちですし、利用客も大勢います。実際の仕事の中で自分の道路の知識を蓄積していくことが、もしかすると一番道を覚える近道かもしれません。東京のタクシードライバーは流しで仕事をすることが多いのですが、経験を重ねてくると、どの時間帯にどこでお客さんを見つけることが多いのか分かってくるでしょう。そして、乗車した場所からお客さんの行き先の傾向もつかめてくる可能性があります。例えば、駅や主要施設などから乗車したり、降車したりするという傾向がつかめてきたら、何度もその道を往復してくると道路も覚えますし、近道や抜け道などの知識が得られるようになります。
首都高の出入り口も抑えておこう
東京を中心として、首都高速道路が網の目のように張り巡らされています。神奈川・千葉・埼玉の3方面へ伸びている有料道路です。昼間のお客様では営業などで訪問先に向かうため移動距離が長い人や、高齢の人が病院に行くためにある程度の距離をタクシーで移動することも多いです。また、夜間も自宅が東京近隣にある人が多いため、終電を逃してしまって帰宅するためにタクシーを利用することもあります。最低でも自分が営業しているエリアの首都高の出入り口への道のりは、どこからお客さんを乗せてもスムーズにアクセスできるようにしておくと良いでしょう。
覚えておきたい道は無限にあるはず
東京でタクシードライバーをしている人は、例え経験が何十年もあるベテランの人であっても、東京にある全ての道を把握しているわけではありません。もちろんお客さんも同様です。もし、自分がまだ新人のタクシードライバーである場合には、全ての道は完璧には覚えるのは不可能に近いということを常に念頭におきましょう。それよりも、安全にお客様を目的地に送り届けることが最も重要です。覚えておきたい道の情報や傾向をお客様から日々収集し、ある時はお客さんに教えてもらい、ある時はカーナビを駆使するなどして、名もない覚えておきたい道を見つけることも楽しみであり、仕事に役立つのではないでしょうか。