タクシー運転手の1日の勤務時間とは
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
実際のタクシー運転手の労働時間
タクシー運転手に興味がある人は、給与体系と共に、勤務時間も気になる項目なのではないでしょうか。寝る暇もなくずっと運転しなければならないようなブラック業界だったら、誰も入りたいとは思いませんよね。タクシー運転手という職業をもっと詳しく知るきっかけにしてもらえるよう、今回は勤務時間に焦点を当ててご紹介します。
勤務体系は3つある
タクシー運転手のシフトには、昼日勤、夜日勤、隔日勤務の3つがあります。昼日勤はその言葉の通り、朝から夕方まで働くシフトです。朝は大体午前7時からで仕事上がりはおよそ午後4時と、一般的なサラリーマンより1、2時間早く仕事につき早く上がる感じです。家族団欒を楽しみたい人や、小さな子供がいるお母さんドライバーは、一般的に昼日勤を選ぶ傾向があります。土日が休みであることが多いので、普通の会社員とほとんど変わらない勤務体系と言えますね。
夜日勤は昼夜逆転するシフト
タクシーを呼べば24時間いつでも駆けつけてくれますよね。昼間働く昼日勤があれば、夜に働く夜日勤もあって、タクシー会社は24時間フル活動をしています。夜日勤はおよそ午後5時から午前2時までの勤務となり、完全に昼夜が逆転した生活になります。そのため、体力がある若い人や深夜料金で通常よりも多く稼ぎたい人に好まれますが、昼日勤に比べて成り手が少ないという現状があります。こちらの勤務形態も、昼日勤と同じく土日休みのことが多いです。
隔日勤務はユニークな勤務体系
最後の隔日勤務ですが、これは一日置きに仕事をするシフトになります。正確に言えば1日半働いて1日半休むというもので、午前8時から次の日の午前2時まで働けば、その日の残りと次の日を丸一日休息日に当てることができます。1日18時間勤務は一見過酷に見えますが、大切な生命を乗せて運転するので、18時間出ずっぱりではありません。3時間は自分の判断で休憩や仮眠を取ることができるので実質15時間労働です。隔日勤務は仕事をする日が1ヶ月の中で12日、半日仕事をする日が同じく12日、残りの6日が完全な休みになります。
タクシー勤務時間のまとめ
現在多くのタクシー会社が採用しているのは隔日勤務です。昼日勤と夜日勤がそれぞれ9時間労働なのに対して、隔日勤務はその倍の18時間働きますが、9時間ごとにいちいち車を会社に戻す手間が省けるので実は効率的なのです。また、隔日勤務の場合は1日働けば実質2日は休めるので、仕事以外にしたいことがある人には大変向いている仕事と言えるでしょう。