「普通二種免許」取得の難易度を解説
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
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タクシードライバーになるためには、二種免許を取得する必要があります。タクシードライバーはお客様の大切な命を預かる立場になるため、二種免許の取得試験は、一種免許とは内容や難易度が違います。ここでは、二種免許の取得方法、内容や難易度などについてご紹介します。
タクシードライバーに必要
タクシードライバーになるために必要な二種免許の正式名称は「普通第二種免許」です。二種免許は道路交通法により、事業としてお客様を乗せるサービスを行い、その対価としてお金をいただく場合にこの免許が必要と規定されています。ただ単にタクシーを運転する場合だと二種免許は必要ありませんが、事業目的で運転する場合に必要となるのです。また、二種免許は、「普通第二種免許」のほかに、「中型第二種免許」「大型第二種免許」「大型特殊第二種免許」「牽引第二種免許」があります。
受験資格と受験の流れ
二種免許の受験資格は、満21歳以上であることと、一種免許取得後3年経過していることが必要です。(途中、免許取り消しなどがあった場合は、停止期間を除いた期間の累積)また、一種免許と同様に視力や聴力の条件がありますが、それ以外に深視力(動くものを見る視力)の検査も行います。受験の流れは、最初に学科試験、次に技能試験を受け、それぞれ合格した後、応急救護処置講習、旅客者講習を受講し、二種免許が交付されます。お客様の大切な命を預かって運転する責任を負うため一種免許より長い時間の講習を受けるようになっています。
二種免許の学科試験
学科試験は、応用問題があり、普通第一種免許と比べ難易度は高くなっています。マークシート方式で95問(文章問題90問、イラスト問題5問)。点数は、文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点で、100点満点中90点が合格ラインです。普通第二種と大型第二種、大型特殊第二種、牽引第二種の試験問題が共通なため、バスに関しての問題も解く必要があります。ただ、問題全体のうち、二種免許特有の問題はわずか5問です。一種免許取得の際に学んだ運転知識を再度、確認するという意味合いが強いので、しっかりと復習して臨めば、それほど問題なく合格できる試験だといえるでしょう。
二種免許の実技試験
技能試験の合格ラインは80%で一種免許より10%合格点が高く設定されています。お客様の命を預かる立場になる以上、当然、採点の基準は厳しくなっています。試験では、教習所内でV字型の鋭角コースの旋回と、縦列駐車か方向転換が出題されます。普段の運転で自己流の癖がついてしまった人、運転技術に自信のある人は実技試験に苦労するようです。二種免許をなるべく短い期間で取得するためには、学科試験も実技試験も基本に立ち返ることが大切です。基本的な運転知識や運転技術をいま1度見直し、しっかりと準備して望みましょう。