個人タクシーを開業する道のりについて解説
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
個人タクシードライバーとして開業を目指している人は、何から始めればいいのでしょうか。個人タクシーを始めるには、長年の経験が必要になったり、開業にあたり必要な手続きがあったりします。そのため大変なこともありますが、それ以上に自由度が高く、自分の個性を発揮できる仕事なのでメリットもあります。
個人タクシードライバーになるために
個人タクシードライバーとして開業することを目指すためには、まず、タクシー運転手の経験を積むことが必須条件となります。個人タクシードライバーに求められる経験は、法人でドライバーとして10年以上が必要です。個人タクシードライバーになるには、豊富な実務経験が求められるのです。また、気をつけておきたいのは、年齢制限があることです。65歳未満でなければ申請できません。そのため、個人タクシードライバーになりたいと思う人は、なるべく早めに法人で雇用されて10年間の経験という壁を乗り越えることが必要になります。ここが最初の一歩といえるでしょう。
申請前から気にしておきたいことは
個人タクシードライバーになるためには、いくつか気をつけておきたいことがあります。1つは開業したい場所を決めることです。個人タクシーの申請するのは、その開業したい場所の管轄運輸局になります。それにより将来営業できるエリアも決まりますので、どこで申請を出すのかはとても重要です。自分で色々な情報を事前収集しておくと良いでしょう。さらに、安全運転を心がける必要があります。なぜなら、個人タクシーの申請をする条件として、申請前の3年間は無事故、無違反であるという条件があるのです。色々クリアしなければいけない条件がありますので、個人タクシードライバーを目指す人は色々と気にしておく必要があります。
申請が完了したら次は試験!
法人ドライバーとして10年経験を積んで、申請前3年間は無事故・無違反を達成できた時点で65歳以下であれば、個人タクシーの申請が可能になります。どこで営業しようかという夢を持ちながら、ようやく申請条件を満たすことができます。しかし、申請をした後に待っているのは試験です。試験に通過して、個人タクシーの営業許可がおります。試験は地理と法令関係に関するものです。この試験に合格すると許可証がもらえます。とても長い道のりですが、ようやく事業所開始届けを提出できることになります。長年の夢だった個人タクシーとして営業することができます。
個人ドライバーのメリット
個人タクシードライバーは自営業者ですので、勤務時間や営業車も自分で決められる自由度があります。また、利用者からみても、車が綺麗であったり、個性的であったりする特徴があるサービスを歓迎する傾向にあります。さらに、個人タクシードライバーは経験が豊富なことで安心感があるため、とても人気があるのです。利用者からのニーズも高く、個人タクシードライバー側も個人の特徴を生かしたサービスを提供することが可能ですし、何よりも頑張れば頑張った分見返りがあるのが最大の魅力ではないでしょうか。固定客などを獲得し、安定した収入を得ることもあります。