知っていますか?用途別、タクシーの種類
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
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一般にタクシーを利用する機会で多いのが、5~6人乗りの普通車に1人のドライバーが乗務しているという形式の通常の営業車両です。でも、実際のタクシーサービスには通常車両の他にさまざまな種類があり、利用者の用途によって使い分けをすることができます。そんなタクシーの種類には、どのようなものがあるのでしょうか?
大型(ジャンボ)タクシー
その名のとおり大型のタクシーです。車種はワンボックスカーが使われていることが多く、ドライバーを除く2~9人までの利用が可能で、貸切バスに近い感覚で扱われています。旅行客やサークル仲間などのような小団体での利用の他、少人数でも荷物が多くて通常のタクシーのトランクでは間に合わない場合などにも使え、その利便性の高さが人気です。メリットも多く、団体での利用の際は、一人当たりの料金が小型や中型のタクシーよりも割安になってお得です。車内は広々としており、たとえ長距離の移動でもゆったりと快適に過ごせます。
福祉タクシー・介護タクシー
福祉タクシーと介護タクシーは、車椅子やストレッチャーごと車に乗り込めるタクシーです。大型の車種が使われ、乗り降りをスムーズにする電動リフトが備え付けられているのが最大の特徴。身体障害者や寝たきりの人が車移動をしたい場合に利用されます。車椅子やストレッチャーの横には同乗する介添え人用の席が設置されているなどの配慮もあります。福祉タクシーも介護タクシーも用途は同じですが、介護タクシーのドライバーはホームヘルパー2級の資格を持っており、介助や病院内での付き添い、外出前の自宅での着替えの手伝いなどをすることができます。高齢化が進む近年、ニーズが高まっているサービスです。
マタニティータクシー
妊婦もタクシーを利用する人が多いですが、検診や買い物に行くにしても無事に移動ができるのか不安を感じていることが少なくありません。また、陣痛時にタクシーを利用してもいいものか悩む人もいます。マタニティータクシーは、そんな妊婦の心配を少しでも軽減することを目的に作られたタクシーです。安心のポイントは、ドライバーが助産師などの専門的な講習を受けていること。陣痛や破水に対応できる知識や対応を学んでいるので、いざという時に頼ることができます。また、破水で車内を汚しても弁償費用の請求がされない場合が多いです。利用方法はタクシー会社ごとに異なり、事前登録が必要なところもありますので、念のために登録しておくという妊婦が増えています。
代行タクシー
大変危険な飲酒運転。取り締まりも厳しくなり、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」が声高に叫ばれています。飲酒の予定がある場合あらかじめ電車やバス、タクシーのような公共の乗り物を利用することが好ましいですが、運転する車があるにもかかわらず飲酒してしまうことも少なからずあるものです。そんな時に役立つのが代行サービスを行っているタクシーです。代行タクシーには通常2人のドライバーが乗務しています。1台で現場まで行き、利用者本人の車と代行タクシーをそれぞれ1人ずつが運転して利用者を目的地まで送り届けます。料金は通常タクシーに比べて割高。利用者所有の車を運転するので、信頼に足るドライバーであることが必要とされます。