タクシー運転手は業務で1日何キロ走るか
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
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運転が好きな人は、一度タクシードライバーになって色々な街に行ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?でも、タクシーの運転はただのドライブではなく立派なお仕事。お客様の安全を守るために、細かいルールがあるのです。今回は走行距離に焦点を当てて、タクシードライバーがどのような仕事なのかをご紹介します。
全ては安全のために
意外と知られていないのが、タクシーが1日に運転できる走行距離の限界です。これは、過剰な競争とドライバーの過労を防ぐために、様々な地域が最高常務距離を設けているのです。走行距離の限界は各地域によって異なりますが、日勤で関東地方が270km、北海道では280kmとなっており、その他の地域でもだいたい同じくらいの上限です。また、隔日勤務者はこれよりも100キロほど長く走ることができるようです。
しかしこの数字は確定ではなく、今後変わる可能性があります。最高常務距離を定めるのは違法だとタクシー会社が裁判を起こすなど、まだまだ走行距離に関しては模索中なのです。
会社によって違う
地域が1日の限界走行距離を決めていても、自主的に各タクシー会社の方で地域の公示よりも少ない走行距離を定めているところがあります。最高走行距離を低く設定している会社は、お客様だけではなくドライバーの安全もきちんと考えている印象を受けますね。
走行距離制限を嫌うタクシー会社もありますが、地域の公示のおかげで短い労働時間で仕事を終えられる運転手も多くいるようです。しかし一方で、お金を稼ぎたいドライバーにとって距離を制限されるのは厄介です。就職したいタクシー会社があれば、最高常務距離について質問してみると良いでしょう。
自分が納得すれば業務終了
1日の走行距離には限界があると書きましたが、全てのドライバーが限界ギリギリまで車に乗っているわけではありません。会社に属していながらも個人事業主のような自由さのあるタクシー運転手は、自分で決めた1日の売り上げに半日で到達すれば、自己判断で仕事を終えることができるのだとか。自分の腕次第で就労時間を変えられるのはとても魅力的ですね!副業がある場合や多趣味な人は、売上目標を少し低めに設定すれば、毎日早めに帰れるかもしれません。
走行距離は興味深い
以上が走行距離から見たタクシードライバーの仕事でした。会社ごとに異なる様々なルールがあるので、運転手になる決意をした場合は、いくつかの会社に問い合わせをして比較してみて、自分に合ったところに応募すると良いでしょう。
以前関東から北海道までタクシーで行った人がいたらしいですが、そういう超長距離運転をする場合は一度会社に問い合わせた方が良いですね。乗車拒否は基本的にはできないので、大当たりを引いたと思って運転を楽しみましょう。
ちなみに、今回は1日の走行距離の話でしたが、タクシー本体はおよそ25万キロ走ったら廃車にするようです。