これからますます必要とされる介護タクシー

監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗

必要とされる介護タクシー

介護タクシーと通常のタクシーとの違いは、乗り降りの介助が付いていることです。
介護タクシーでは自宅から車まで付き添いを行ったり、車から病院等まで付き添いを行うことができますので、足の不自由な方でも安心して利用することができます。
高齢者や身体が不自由な方、車いす利用者や寝たきりの方など、 介護を必要とする方の移動手段として展開されているタクシーサービスです。
ドライバーが介護職員初任者研修の資格を有している場合は、 病院への送迎や外出や旅行などの際にベッドから車までの乗車から目的地までの移動、そして降車後の移動などのサポートを行います。
また買い物や着替え、食事や掃除などの生活援助や排泄・入浴時の介護を行うこともあります。 （介護保険介護タクシーといいます。）
介護保険介護タクシーの場合は、運転手が介護職員初任者研修の資格者であることが必須です。
いずれにしても、介護タクシーは通常のタクシーと比べて気を使う場面もありますが、利用者から非常に喜ばれるサービスですので、やりがいは大いにあることでしょう。
将来性もあり、男性の方でもたくさんの方が活躍しており、タクシー運転手を経験されている方も中に入るようです。
人から感謝されたい方や給与重視の方は介護タクシーで働くと良いでしょう。

ヘルパーや介護福祉士が活躍

ある会社では、これから固定客が取れるとタクシー乗務員の4割がヘルパー1級・2級・介護福祉士資格を持って活躍しています。
お年寄りが病院への通院の際に車椅子や寝台のまま移動可能な車両のドライバーとして活躍しています。
また、あるドライバーは介護施設を中心に外出・サークルを楽しむ自由なアクティビティを支援する介護タクシードライバーとして活躍しています。

最近では、老人施設のサービス志向は入居者に「自由」と「楽しさ」をコンセプトに様々な外出やサークルを中心としたイベントがあります。
外出やサークルを自由に楽しんでいます。書道、生け花、カラオケ、コーラスなどのサークル活動に加えて、お楽しみの外食や外出の行事もあります。日帰りのお出かけ行事や、映画鑑賞会、茶話会など毎月楽しい催しを行っています。
自由で楽しく暮らすため. 外出やサークルを中心としたイベントがあり、近所の緑地にホタル観賞に行ったり、おいしいお寿司やお肉などを食べに行く外食ツアーや、東京ディズニーランドへ行ったりと入居者のご希望に合わせた新しいサービスを提供しています;
そして、介護タクシーのドライバーはその一環を担って頑張っています。
また、介護施設勤務経験を持つドライバーは、車椅子からストレッチャーまで対応できるハイエースで、地域支援を中心に高齢者・障害者・お体の具合の悪い方々の外出をサポートしています。居宅のベットからタクシーの乗り降りまでお手伝いするヘルパーの役割も担っているのです。

なるのに必要な資格とは

介護タクシーの運転手は必ず２種免許が必要となってきます。
介護タクシーの場合は２種免許のみで良いです。
しかし、介護タクシーのみの場合でも旧ヘルパー２級は取得しておいた方が良いでしょう。
車いすを取り扱う場合もありますし、半身まひの人の介助を行うこともあります。何の知識の無いまま介助をしていると事故に繋がりかねませんので、事故防止のためにも取得しておいた方が良いでしょう。
また、最近では通常のタクシー会社が介護タクシー業界に進出していますので、資格を取得していた方が転職も行いやすいです。

介護タクシーの将来性

介護タクシーは、これから将来性が十分にあります。
在宅で介護が必要な方は年々増えてきていますし、それに伴って利用者も増えています。特に過疎地などではバスも少ないですし、介護タクシーは高齢者の足となっています。
また、都会でも往診の先生の数が足りずに病院に行かざる負えない高齢者が多々いらっしゃいますので、介護タクシーが活躍しています。

車種・機材が豊富

近年車種・機材が豊富になった介護タクシーは、体調に合わせて選択ができます。
ご高齢の方や身体の不自由な方がタクシーを利用して外出される際に、事前に相談して乗降介助等、外出先での様々な介護（介助）に行き届いたサービスをしています。
以下のような装備品が付いています。
・「ストレッチャー」　高機能で、患者様の状態に応じて5種類の体位に対応できます。
・「リクライニング車椅子」　車椅子搭乗用の電動スライドリフトを装備しています 。

最後となりましたが、「介護タクシー」という言葉でまとめてしまいましたが、実際は会社によって様々です。
介護タクシーの求人募集の告知においても、業務の内容は様々であり、待遇や収入面もまったく違います。一般の会社もタクシー介護に参入していますが、その大半が介護に特化した事業の会社もあれば、お客様のニーズが発生したときにのみ単発の業務としている会社もあります。
ご応募の際には、「介護タクシー」の業務内容と収入面の要望をよく考えてみるとよいでしょう。