タクシー運転手に必須の地理試験について解説
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
必須のタクシーの登竜門
タクシードライバーになろう!と思ったとき、普通車第二種免許が必要なのは当然ですが、それ以外にも勤務場所によっては地理試験に合格しなければならないことがあります。意外に難関と言われるこの試験の概要を説明します。
受けなければならない地域
この試験が実施されている地域は下記の3つの地域です。
- 東京23区、武蔵野市・三鷹市
- 神奈川県横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市
- 大阪市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町、豊中市、吹田市、東大阪市、八尾市、守口市、門真市、堺市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町
東京・神奈川・大阪は、それぞれ大きな都市ですがその中心部でタクシードライバーになろうと思うのなら地理試験の合格が必須となります。
試験の概要
地理試験はそれぞれの地域のタクシーセンターで実施され、「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」、「当該指定地域に係る地理」の2科目が行われます。受験料は1科目ごとに3,400円で試験時間は60分、2科目はそれぞれ45問・40問のマークシート形式です。80%以上の正答率が合格基準ですが、どちらかの科目のみ合格点に達した場合は科目合格通知書が発行され、次回の受験の際に合格点を得ている科目は免除となります。
どんな問題が出題される
「当該指定地域に係る地理」の問題は当然ながら地域ごとに異なりますが、出題形式はパターン化されています。道路や交差点の名称、地図に示された著名な建築物や公園、名所、鉄道の駅を答えるといった暗記を中心とした内容が25問、残り15問が応用問題です。満点を取るのは難しく初回受験者の合格率は4割程度と言われていますが、試験は週に何度か開催されており、繰り返し受けることが可能なのでその中で徐々に知識をつけていくのが一般的です。
有効な勉強方法とは
地理試験は非常に難しく、きちんと対策しないとなかなか合格が難しい試験です。そのため、会社や協同組合では新人運転手に対して試験に向けた研修を行うことがほとんどです。また各タクシーセンターが練習問題集を発売しており、過去問題も公開しています。ただ漫然と勉強するだけではなかなか大変ですから、過去問から出題パターンを読み取り、試験に慣れていくことが肝心かもしれません。
ようやくスタートライン!
無事試験に合格すれば地理試験合格証と共に助手席前に貼り出される「運転者証」が交付されます。各会社で実務前研修を終えれば晴れてタクシー運転手の仲間入りです。あとは実際に働きながら経験を積み、その中で知識を蓄えていけば立派なドライバーへと成長していけるのではないでしょうか。
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