タクシー運転手の定時制社員と正社員の違い
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
気になるタクシー運転手の雇用形態
タクシー運転手になりたいと転職を考えた際に、どのようなスタイルで働くかということは、最初に検討しておくべき大切なことの一つと言えるでしょう。そこで、応募する前に、前もって知っておくべき働き方の種類と働き方のそれぞれの特徴についてご紹介します。二つの違いを知った上で自分に合ったスタイルを選び、自分らしい働き方を行うと良いでしょう。
働き方の基礎知識
タクシー運転手は、働き方によって大きく2つの職種に分けることができます。それが、正社員、定時制社員の2つです。この2種類以外に、嘱託社員という職種を設けている場合もあります。一般的に嘱託社員とは、正社員として勤務していた会社を定年退職した後、再雇用という形で同じ会社と就労契約を結んでいる人を言います。契約社員として勤務する社員を呼ぶことがほとんどです。正社員や定時制社員とは異なり、待遇に関する定まった基準はなく、会社が提示した条件がその人の勤務における待遇となります。給与や福利厚生なども会社によってまちまちです。
定時制社員の働き方
定時制社員とは、正社員に比べて、少ない時間で勤務をする働き方をしている社員のことを言います。一ヶ月の就労時間が、正社員の就労時間の4分の3以下であることが、その条件です。つまり、月の乗務は、隔日勤務の場合8回までということになります。昼夜日勤の場合には最大12時間勤務で、16乗務までは可能です。定時制社員の働き方がアルバイトとしての働き方と似ていることから、「アルバイト運転手」とも言われています。年金受給者など、ほかに収入があることなどを理由にフルに働く必要がない場合には、定時制というスタイルをとる人も少なくありません。
メリットとデメリット
定時制社員のメリットは、勤務時間の少なさです。タクシー運転手として働きたいと思っても、体力的な問題や時間的な理由から、働くことに躊躇しているような場合には、このスタイルで働くと負担がない勤務が可能です。出勤日や出勤時間は、会社によって異なっていて、同じローテーションで組まれている場合もありますし、出勤日が近くなってからの前日や当日に要請される場合もあります。社会保険は、月9乗務以上の場合のみが、加入義務の対象となるため、月8乗務以下の定時制社員の場合には、加入ができない場合があります。この点が定時制社員のデメリットです。ただし、正社員と同様に雇用保険は適用されます。
正社員で働くことのメリット
タクシー運転手として、正社員で働くことのメリットは、定年まで期限なく働くことができる点です。ほとんどの会社では、売り上げによって変わる歩合給制を取り入れていますが、一般的には基本給として一定の収入額が保障されているため、安心して仕事に従事できます。
定時制社員に比べると勤務時間に余裕を持つことができるため、無理のない運転を行うことができ、場合によっては収入を得るチャンスを増やすことも可能です。さらに大きなメリットが社会保険の加入です。月8乗務以下の場合には加入することができない社会保険に、月9乗務以上の正社員である運転手は加入することが義務付けられます。
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