東京オリンピックはタクシー業界の仕事に追い風!?
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
2020年の東京オリンピックまであと4年と迫ってきました。タクシー業界では、今から追い風が囁かれています。そのため、就職を希望する人々も増えてきています。その理由についてまとめました。
東京オリンピックに向けて業者が増える!
東京オリンピックまで4年もあるのに、どうして今からタクシー業界に需要があるのかと疑問に思う人もいるでしょう。それは、東京五輪の準備にさまざまな業者が集まってくるからです。特に、開催地である東京へは建設業者をはじめとした大量の人々が国内外を問わず集結してきます。集まってきた人が増えると、その分、タクシーの需要が増えるという循環が起こりやすくなるのです。オリンピック関連業者は一過性のお客さんではなく、オリンピック開催まで何度も東京を訪れてくれる太いお客さんです。これからの4年間、東京のタクシー利用者は右肩上がりになっていくでしょう。
オリンピック決定により増える観光客!
オリンピック開催地に選ばれたことで、東京の観光地としての知名度は高まっていきます。スポーツに関心のある人は、開催地である東京を早い段階で見ようとやって来ることでしょう。また、オリンピックに関連したイベントも集客が見込めます。すでに東京ではオリンピックに関連付けたイベントが数多く開催されており、2020年に向けての盛り上がりを見せつつあります。そして、多くの外国人がバケーションに東京を選ぶことが予測されます。外国人は数ヶ月ほどの長期休暇をとる習慣を持つ人々も多く、タクシーの顧客として安定した需要をのぞむことができます。
外国人がタクシーを使う理由
外国人観光客は日本人観光客以上にタクシーを使う傾向が強いとされています。その理由として、日本の地理に詳しくないことが挙げられます。目的地の住所が分かっていても公共機関を使った行き方が分からないので、タクシーで住所だけを教えて向おうとするのです。また、例え行き先の駅が分かっていても、外国の電車やバスはマナーや治安が不安だという理由でタクシーを使う人々もいるでしょう。日本の地下鉄の複雑な路線も外国人にはハードルが高く感じられるようです。こうした外国人観光客は長距離の乗車も少なくないため、タクシー業界にとってありがたい存在だといえます。
しばらく続くタクシー業界の追い風
すでに東京オリンピックに向けて、国をあげての計画は始まっています。リオオリンピックも閉幕し、世界は東京オリンピックへのカウントダウンを本格的に開始しました。タクシー業界の追い風は2020年まで続いていくでしょう。そして、この間に日本のタクシーを経験し、よい印象を持った外国人がまた日本に来たいと思ってくれれば観光のリピーターになってくれます。東京オリンピックで景気が回復すれば、世界中から人が集まってくるようになります。そうなると、ますます追い風は続いていくことが考えられるのです。タクシー業界は旬を迎えるビジネスだといえるでしょう。