タクシー運転手は休憩ってどういう風にとってるの?
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
タクシー業界は、勤務時間が長い上に車を運転するお仕事ですから、いつどんなタイミングで休憩しているのかが不思議でならないという方は多いのではないでしょうか。そもそも休憩が取れるものなのか、まともに休憩ができないほど過酷なのではないかなど、業界で勤めたことがないとなかなかわからないものかもしれませんね。今回は、休憩時間の実態や、休憩のとり方について説明していきましょう。
拘束時間や休憩時間はどのくらい
一般的な企業の場合、一日の拘束時間は9時間程度、そのうち休憩が1時間程度の所が多くありますが、タクシー運転手の場合は、一日20時間前後の拘束時間がメジャーです。だからといって、まともに食事や睡眠をとる時間を確保することもできないくらいに過酷なものなのかというと、決してそういうわけではありません。タクシー業界は、隔日勤務という勤務体系を採用している所が主で、その分、一度の勤務にかかる拘束時間が長くなっているのです。正確な休憩時間の長さについてはタクシー会社によりけりですが、数時間に一度、あるいは一日の勤務につき3時間程度など、労働基準法に基づいて設定されていますから安心して働けるでしょう。
運転の疲労を取るために!休息する場所は
タクシー運転手は、長時間運転し続けなければならない職業であるため、リフレッシュは必要不可欠と言えます。無理をして居眠り運転をしたり、集中が途切れたことで交通事故を起こしてしまったりしては大変ですし、お客様の命を預かる職業でもありますから、なるべく疲れを溜めないように休憩をすることが肝心です。そこで重要になってくるのは休憩する場所ですが、基本的には車の周りで待機する形になります。場合によっては、会社の車庫に車を戻して休憩することもありますが、お客様を目的地まで連れて行った直後、そのまま車を停められる路肩を探して休息するケースも多くあります。
休憩中リフレッシュするための過ごし方
肝心な休憩中の過ごし方ですが、それ自体は一般的な会社員と大差はありません。休憩時間中は、食事を摂ったり、仮眠をしたりなどして過ごしています。営業所に戻れば、休憩用の設備が整えられていますから、休憩室や仮眠室でリラックスしながら過ごすこともできるでしょう。休憩は必ず営業所内でしなければならないというわけではないので、飲食店に入って食事をすることももちろんできますし、体力の限界を感じた時には路肩にタクシーを停め、そのまま運転席で仮眠する方もいます。このように、休憩時間内はある程度好きなように過ごして問題はありません。実際にどのように過ごすのかは、タクシー運転手によって異なりますから、自分にとってリフレッシュしやすい休憩のとり方を探すといいでしょう。