タクシードライバーの仕事内容について
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
タクシードライバーの仕事というと、タクシーを運転することだけだと思っていませんか。もちろん中心になるのは運転ですが、他にも仕事は存在します。そこで今回は、タクシードライバーの仕事内容と実情について紹介します。
出発前の準備も重要
出社して朝礼や点呼が終わったら、道路の混み具合や工事の状況、天気などを確認するのが一般的です。アルコールの検査や健康状態のチェックなども受けます。そして問題がなければ、乗車するタクシーの点検を行います。通常はいったん出庫すると、途中で車両を変えることなく、一日中乗り続けることになるでしょう。そのため、何かトラブルの原因が潜んでいないか慎重に調べなければなりません。タイヤやブレーキの状態、バッテリーやオイルの劣化具合などを、運転前にしっかり点検します。
お客さまを乗せるパターン
次の仕事は、お客さまをタクシーに乗せるまでの作業です。そのパターンは大きく分けて3つあります。1つ目は流し営業と呼ばれるパターンです。お客さまが多そうな場所を走り、呼び止められると停車して乗せます。2つ目は予約配車です。電話などでお客さまの予約を受けて、指定された場所に迎えにいきます。3つ目は、駅のタクシー乗り場などでの待機です。大きな駅では何台もタクシーが停車していることがあるので、自分の順番が来るまで待つことになります。
1日運転を行って帰庫
お客さまを乗せたら、安全に目的地まで送りとどけます。まず目的地を聞いて、ルートのチェックを行います。運転中は前方の車間距離を十分にとり、急ブレーキを踏まなくて良いように心がけるなど、お客さまの乗り心地に配慮することが大切です。目的地に到着したら、お客さまから料金を受け取ります。障害者手帳の提示などがあった場合は、割引などの所定の処理も行います。その後に乗務記録をつけて完了です。このようにして1日を過ごし、営業終了の時刻になったら会社に戻って、洗車や業務報告などを行います。
タクシーの仕事内容
タクシーの仕事内容は大まかには決まっていますが、実情としては個人の裁量によるところも少なくありません。たとえば休憩や昼食などのタイミングは自分で見つける必要があります。流し営業にするのか、駅などでお客さまを待つのかも自分で判断するのが一般的です。お客さまとのコミュニケーションをどれくらい積極的に行うのかも人によって異なります。このように仕事の細かい部分は、人によって異なるのがタクシードライバーの実情です。
タクシードライバーの仕事に興味がある人は、ぜひ今回紹介した仕事内容と実情を参考にしてみてください。